眼科の緊急疾患

眼科で時々遭遇する緊急疾患の中に、緑内障発作、というものがあります。突然目が痛くなり、充血したり、霞んで見えたり、ひどい方では頭痛だけでなく、吐き気を伴います。先日も重症ではないですが発作の方が来られましたが、その方は症状が出てから半日以上たっての受診でした。幸い、内服と点眼処方し、緊急でレーザー手術となり、視力が落ちることはありませんでしたが、2日間放置された場合には失明してしまうこともある病気です。定期的に眼科を受診していれば、発作を起こしそうな方には事前に手術や点眼などでリスク回避できるものです。早朝や夜間に起こすこともありますし、他科にて処方された薬や市販薬、胃カメラ前の注射などで発作を誘発することもあります。発作を起こす前に治療しておきたいですね。

2018年11月09日